UV260
UV260とは、紫外線吸収法に基づいて水中の有機物質を測定する方法の一つです。
この測定法では、特にフミン酸やフルボ酸などの有機物質が紫外線260nm付近の波長を吸収する性質を利用します。
UV260の測定は、水中の有機物質の濃度を迅速かつ正確に評価するために広く使用されています。
UV260とは
UV260とは、紫外線吸収法に基づいて水中の有機物質を測定する方法の一つです。この測定法では、特にフミン酸やフルボ酸などの有機物質が紫外線260nm付近の波長を吸収する性質を利用します。水中に存在するこれらの有機物は、紫外線を吸収することでその濃度を示します。しかし、フミン酸やフルボ酸以外にも、芳香族化合物や共役二重結合を持つ他の有機物質も同様に紫外線260nmを吸収するため、これらの物質も検出される可能性があります。
UV260の測定方法
UV260の測定には、以下の手順が含まれます。
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1. 試料の準備
- 測定する水試料をフィルターでろ過し、懸濁物質を除去します。これにより、測定結果が水中の溶解有機物のみに基づくようにします。
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2. 紫外線吸収の測定
- 紫外線吸収計(UV分光光度計)を使用して、水試料に260nmの紫外線を照射します。水中のフミン酸やフルボ酸などの有機物質がこの波長の紫外線を吸収します。
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3. 吸光度の記録
- 紫外線吸収計が試料の吸光度(260nmにおける光の吸収度合い)を測定し、その値を記録します。この吸光度は試料中の有機物質の濃度に比例します。
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4. 濃度の計算
- 吸光度の値から、既知の標準曲線を用いて試料中のフミン酸やフルボ酸などの有機物質の濃度を計算します。ただし、他の芳香族化合物や共役二重結合を持つ有機物質も含まれる可能性があるため、測定値は総合的な有機物濃度を示します。
UV260による測定の重要性
UV260の測定は、フミン酸やフルボ酸の濃度を迅速かつ正確に評価するために広く使用されています。フミン酸やフルボ酸は天然水や廃水中に多く存在し、水質汚染の指標となることが多いため、これらの物質の濃度を把握することは重要です。ただし、UV260はこれらの物質以外にも芳香族化合物など紫外線260nmに吸収帯を持つ他の有機物質も検出するため、結果の解釈には注意が必要です。
高濃度のフミン酸やフルボ酸は、水の色を変えたり、消毒副生成物の形成を促進したりするため、飲料水や環境水質管理において重要な指標となります。また、他の有機物質の存在も考慮し、総合的な水質評価に役立ちます。