キャリーオーバー

キャリーオーバーとは、ある処理段階から次の処理段階へ不純物や処理薬剤が残留して移行する現象を指します。

水処理プロセスやボイラー運転において特に重要です。

水処理におけるキャリーオーバー

    概要
  • 水処理におけるキャリーオーバーは、処理工程で除去されるべき不純物や薬品が次の処理段階に残留して移行する現象 です。例えば、沈殿槽におけるフロックの流出です。この現象は、処理の効率や最終的な水質に悪影響を及ぼす可能性があるため、管理が重要です。
    主な原因
  • 不適切な処理条件、装置の設計不良、流量の急激な変化、メンテナンス不足が主な原因です。過剰な薬品使用や反応時間の不適切さが原因で、処理が完全に行われず、不純物が次の段階に持ち越されることがあります。
    影響
  • 処理効率の低下、装置の損傷、水質基準の未達成が影響として挙げられます。不純物や薬剤が次の処理段階に持ち越されることで、全体的な処理効率が低下し、装置に負荷がかかり、最終的な水質が規定基準を満たさない場合があります。
    防止対策
  • 適切な薬品投与、装置の最適化、定期的なメンテナンス、流量管理、モニタリングと制御システムの導入が有効です。必要最低限の薬品を適切なタイミングで投与し、装置や配管の設計を最適化し、定期的な点検と清掃を行うことでキャリーオーバーを防ぐことができます。

ボイラーにおけるキャリーオーバー

    概要
  • ボイラーにおけるキャリーオーバーは、ボイラー水中の水滴や固形物が蒸気とともにボイラーから流出する現象です。この現象は、蒸気の品質を低下させ、ボイラー設備や下流機器に悪影響を及ぼす可能性があります。
    主な原因
  • ボイラー水の高濃度、過剰な発泡、蒸気負荷の急激な変動、不適切な設計が主な原因です。ボイラー水の濃度が高いと蒸気中に水滴や不純物が混ざりやすく、発泡しやすい条件が揃うと蒸気中に水滴が含まれやすくなります。
    影響
  • 蒸気の品質低下、腐食の促進、効率の低下、メンテナンスコストの増加が影響として挙げられます。不純物を含む蒸気が配管や機器に供給されると腐食が進行し、機器の寿命が短くなり、効率が低下し、エネルギーの無駄が増加します。
    防止対策
  • ボイラー水の管理、防泡剤の使用、設計の最適化、定期的な点検とメンテナンス、運転条件の最適化が有効です。ボイラー水の濃度や品質を適切に管理し、防泡剤を使用し、ボイラーの設計を見直し、定期的な点検とメンテナンスを行うことでキャリーオーバーを防ぐことができます。