コロイド

コロイドは、異なる物質が混じり合っているが、目に見えるほどの粒子ではなく、均一に分散している混合物です。

コロイド粒子の大きさは一般的に1 nmから1 μmの範囲にあり、このサイズのため光を散乱させる特性を持ちます。

コロイドの種類

コロイドは、分散している粒子(分散相)とそれを取り囲む媒体(分散媒)の組み合わせによって以下のように分類されます:

    エアロゾル(aerosol)
  • 分散相:液体または固体
  • 分散媒:気体
  • 例:霧(液体の微粒子が空気中に分散)、煙(固体の微粒子が空気中に分散)
    フォーム(foam)
  • 分散相:気体
  • 分散媒:液体
  • 例:シャンプーの泡、生クリーム
    エマルジョン(emulsion)
  • 分散相:液体
  • 分散媒:液体
  • 例:マヨネーズ(油滴が水中に分散)、ミルク(脂肪が水中に分散)
    ゾル(sol)
  • 分散相:固体
  • 分散媒:液体
  • 例:ペイント、インク
    ゲル(gel)
  • 分散相:液体
  • 分散媒:固体
  • 例:ゼリー、寒天

コロイドの特性

    チンダル現象
  • コロイドは光を散乱させるため、光の通り道が見える現象です。これは、光がコロイド粒子に当たって散乱するために起こります。例として、霧の中で車のヘッドライトが光る様子が挙げられます。
    ブラウン運動
  • コロイド粒子は、分散媒の分子との衝突により不規則な運動をします。これをブラウン運動と呼びます。この運動は、粒子が非常に小さく、軽いために起こります。
    電気泳動
  • コロイド粒子に電場をかけると、粒子が帯電しているために電極に向かって移動する現象です。これにより、コロイド粒子の電荷を測定することができます。
    コロイド保護効果
  • コロイド粒子が安定して分散した状態を保つために、粒子間に同じ電荷を持たせることで、反発力を利用して凝集を防ぎます。また、保護コロイドを添加することで、コロイド粒子の表面に保護層を形成し、安定性を向上させます。

コロイドの安定性

    電荷の付与
  • コロイド粒子に同じ電荷を持たせることで、粒子同士が反発し、凝集を防ぎます。これにより、コロイド粒子が安定して分散した状態を保つことができます。
    保護コロイドの添加
  • 保護コロイド(例:ゼラチン、カゼイン)を加えることで、コロイド粒子の表面に保護層を作り、凝集を防ぎます。保護コロイドは、分散媒との相互作用を強化し、粒子同士の直接接触を防ぎます。
    pH調整
  • 分散媒のpHを調整することで、コロイド粒子の電荷を変化させ、凝集を防ぐことができます。特定のpH範囲で、コロイド粒子は最も安定します。
    イオン強度の調整
  • 分散媒中のイオン濃度を調整することで、コロイドの安定性を制御できます。高イオン強度は、コロイド粒子の電気二重層を圧縮し、凝集を促進することがあります。逆に、低イオン強度は、電気二重層を拡大し、粒子間の反発力を増加させて安定性を向上させます。